出汁をとるということ
出汁をとってお味噌汁を作った。
たぶん5年ぶりぐらいに。昆布と鰹節で。
お湯の中でてろん、と広がった昆布。
澄んだ昆布だしの上を舞う鰹節。
出汁をとるということは、すこし手間がかかる。
でもその手間がかかっている時間は、粉末出汁を鍋に入れるときよりずっと幸福だ。
味噌汁は優しい味がした。
私の母親は、記憶が正しければいりこで出汁をとっていたはずだ。
だから懐かしい味というわけではないのだけれど、ほっとする。
日々の慌ただしさや喧騒から、15分ぐらい離れてみませんか?